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「富士山と強力」
登山者らの荷物を背負い、山の案内をする人を「強力(ごうりき)」といいます。かつて富士山でも、多くの強力たちが活躍しました。一度に数十キロ、時には100キロにもなる荷物を背負子(しょいこ)にくくりつけ、背負って登頂したといいます。御殿場口の強力たちは、山頂で越冬観測をおこなう気象観測者たちに生活物資を運び続けました。富士山レーダードーム建設の際は、重い建設資材の荷揚げもおこない、富士山測候所の陰の立役者として語り継がれています。冬の富士山は、突風が吹く危険な山。それは、まさに命がけの仕事でもありました。その他にも、講を中心とする登山者たちを山頂へ導いた吉田口の強力、神社へ祭祀品などの物資を運んだ富士宮口の強力(「宮強力」と呼ばれた)が活躍しました。登山道の整備により強力たちは姿を消しましたが、山を愛し、山に人生を捧げた人々の夢は、今もこの山に息づいています。

















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